大学を卒業して4年。大学の先輩から社会人サークルのバレーボールに誘ってもらった。
正直なところ、不安だった。大学時代に始めたバレーボール。あれから4年間、まともにボールに触れていない。他のメンバーに迷惑をかけないだろうか。体はどれほど衰えているのだろうか。体育館に向かう途中、そんな心配が頭をよぎった。
体が思い出した、あの感覚
しかし、実際にプレーを始めてみると、意外なことに気づいた。体は、まだ覚えていたのだ。
もちろん、すべてが大学時代のようにはいかなかった。スパイクのタイミングは微妙にずれ、プレー開始直後はサーブカットがうまく返せない。スパイクも思うようにレシーブで上げられず、ブランクを痛感する場面もあった。
それでも、時間が経つにつれて感覚が戻ってくる。強いスパイクが決まった瞬間、良いコースにレシーブが返せた瞬間。その一つひとつが、確かな手応えとなって体に響いた。
思えば、筋トレのためジムに3年ほど通い、ランニングを続けていた時期があった。その積み重ねが、今日のプレーを支えてくれたのかもしれない。
代償は、心地よい疲労
ただし、体は正直だった。
バレーが終わると、ジャンプで使う筋肉を中心に、じわじわと筋肉痛が広がっていく。家に着いた途端、まるで糸が切れたように、ソファーに倒れ込んで眠ってしまった。それほどまでに、全身を使い切っていたのだ。
でも、その疲労感は決して不快なものではなかった。むしろ、久しぶりに体を動かし、何かに没頭した証として、心地よくさえ感じられた。
スポーツが与えてくれるもの
今日のプレーを通して、改めて実感したことがある。
バレーボールは、初心者も経験者も関係なく、一緒に協力して楽しめるスポーツだ。レベルの差を超えて、チームとして一つのボールを繋ぐ面白さ。その魅力は、4年の時を経ても色褪せていなかった。
そして何より、スポーツは人との関わりを生み、楽しむ機会を与え、何かに没頭する時間をくれる。日常の雑事から離れ、ただボールを追いかける。そんなシンプルな行為の中に、いつの間にか忘れていた生きるうえでの一つの喜びのようなものがあった。
先輩からの誘いがなければ、きっと今日のような経験はできなかっただろう。4年ぶりにバレーボールは、私にスポーツの持つ力を思い出させてくれた。


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